地中海生まれの色白美人さん野菜☆
色白の花野菜♪
~カリフラワー~
名 前:カリフラワー(Cauliflower)
分類:アブラナ科アブラナ属
生まれ:地中海沿岸
思わず「キレイ~♪」と見とれてしまうほど、真っ白でなめらかなドーム型のカリフラワーは、キャベツやブロッコリーと同じ原種から分化した野菜です。
モコモコした部分は蕾(つぼみ)の元である花蕾(からい)というもので、和名の「花野菜(はなやさい)」は、まさにぴったりのイメージです。じつは、夏ではなく冬が旬の野菜なんです。北海道では10月ころまで楽しめます♪
ブロッコリーが突然変異して白化したものがカリフラワーとも言われています。ブロッコリーはお兄ちゃんということですね♪
この美白を守るためには、栽培途中で太陽の光を当てないように、生産者さんがひとつずつ丁寧に花蕾を葉っぱで包んでいます。色白の美人さんには日焼厳禁!デリケートな性格なので、日が当たると黄色っぽくなってしまうのです。とても手間ひまをかけて大事に育てられているので、箱入りならぬ“葉入り娘”です(*^^*)
白色系が多く出回っていますが、品種も多々あり、オレンジや紫色系などカラフルなものもあります。美星やブライダル、スノークラウン、スノードレス、オレンジ美星、パープルドレスなどなど。地域や時期によっても作られる品種が異なってきますが、その色白で可憐なイメージから付けられる名前が多いです。
黄緑色の円すい型にらせん状の花蕾(からい)が特徴的なロマネスコもカリフラワーの仲間です(^0^)v
ヨーロッパでは19世紀ごろから普及し、日本へはブロッコリーとともに明治初期に導入。昭和30年代以降には生野菜サラダが注目されるようになり、カリフラワーが先に定着しました。
あれ?売り場で目にするのは、ブロッコリーの方が多いかな?
それは・・・1980年以降から緑黄色野菜への認識が高まったことにありました。緑黄色野菜の中でもトップクラスの栄養価を誇るブロッコリーは、ついに1980年代半ばに逆転したのです。
もちろん!そんなカリフラワーも、ビタミンCやカリウム、体の代謝に大切なビタミンB群など栄養豊富☆なかでも、加熱しても損失が少ないビタミンCが自慢です。
クセが無く甘みとコクがあって、調理方法で色々な食感が楽しめるのもカリフラワーの魅力のひとつです。みずみずしくて美味しいので、生のままでピクルスにするのもおススメです♪サラダはもちろん!天ぷらやカレー、グラタン・・・肌寒くなってきた時期には、あったか~いポタージュは栄養丸ごと!体の芯から温めてくれます。甘みとコクを生かしたカリフラワーは、幅広く活躍してくれるので、丸ごと1株あっという間に食べられます。
あなたも色白美人さんのトリコになること間違いなし!(^_-)☆
野菜ソムリエ 木田靖代
2016/9/23