“なま”で食べられる落花生☆
花が落ちたところに生まれた☆
~落花生~
★名前:マ メ科ラッカセイ属
★生まれ:南米アンデス地方
ついに初雪の知らせを告げる雪虫を発見!大雪山系旭岳でも初冠雪を観測するなど、北海道では早くも冬の便りが届きましたが、観測史上5番目に遅い初冠雪の記録なのだとか。クマも冬眠準備なのか札幌の住宅街を親子でウロウロ。みんな、そろそろ冬支度の開始です。
そんな中ですが、心待ちにしていた秋の味覚のひとつ北海道江別市産の「なま落花生」が届きました(^0^)/
え?北海道で落花生?・・・じつは、暖かい地域の生まれなので、寒い地域での栽培は難しいと言われていましたが、ずいぶん前から北海道内各地で積極的に栽培に取り組まれています。
落花生と言えば、北海道で“節分で撒く(まく)豆”。あの乾燥した殻に入ったものをイメージされる人が多いかもしれませんが、乾燥させる前のなま落花生は、なんともいえないホクホク食感でまさに 豆!の美味しさです♪最近では「いつ出てきますか?」と、収穫前から待っているファンが増えているのだとか。ほんの少しの期間しか楽しむことが出来ない、まさに旬の味覚です(*^^*)
~落花生のゆえんってなぁに?~
落花生は黄色い可愛らしい花を咲かせます。受粉して花がしぼむと、子房の元が根のように伸びて土の中にもぐりこんでいきます。この伸びた部分を子房柄(しぼうへい)と言い、土の中にもぐった子房柄の先がふくらんで大きくなると莢(さや)が誕生し、その中に実が出来ます。やわらかそうな子房柄がどうやって土の中にもぐり込めるんだろう?と、その強い生命力のすごさを感じてしまいます。“花が落ちたところにさやが生まれる”という落花生のゆえんですね。
さてさて、どんな大きさの実がどのくらいなっているのかは出てくるまでのお楽しみ♪
ですが!美味しいものを食べるには、このあと大変な作業が続きます。イモ掘りのように収穫してから一粒ずつ切り離してザッと水洗い→高圧洗浄機やネットに入れて洗濯機で洗う(生産者さんによる)→選別、パック詰め・・・これら全て手作業と、とっても手間ひまがかかるのです。
もっとたくさんの人たちに、なま落花生の魅力を伝えたい!と、生産のプロに育ててもらうオーナー制や、収穫体験を行っている農家さんもいるので、ぜひ!楽しみ ながら、旬のなま落花生を堪能してみてはいかがでしょうか♪
~栄養や食べ方は?~
落花生の薄皮には、 抗酸化作用のあるポリフェノールの一種レスベラトロールが含まれており、美肌つくりにも期待されています。また、栄養価が高いことから長寿果とも呼ばれている通り、562kcal/100gと高カロリーなので、美味しくてついつい食べすぎるのはご注意ですね!
なま落花生は、なんともいえないムニュっとしたホクホク食感でまさに豆!の美味しさ♪シンプルに塩ゆでも最高ですが、炊き込みご飯・グラタン・サラダ・パンなど、食べ方イロイロです。
掘りたての「なま落花生」と乾燥した「落花生」は、扱いや用途、栄養などが違うので、それぞれ旬の味覚を美味しく楽しみたいものですね☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2021/10/8