思わず誘惑される甘さ♪
医者をも遠ざけるという果実☆
~リンゴ~
名前:リンゴ(Apple)
分類:バラ科リンゴ属
生まれ:中近東、コーカサス地域
売り場でリンゴを見かけないことはありますか?品種や旬によって見かけるリンゴの違いはあれども、特別な貯蔵方法(CA貯蔵)のおかげもあって、通年、出回っていますね。
そんな、私たちがいま食べているリンゴが、本格的に栽培されるようになったのは明治初年以降で、発祥は北海道なんです(^0^)v
先立って道南の七飯町(函館市の隣町)で植えられたものの定着せず、開拓使によって札幌官園で本格的に栽培されました。生まれた場所(原産地)と同じ北緯40度前後に位置する、余市町・仁木町・七飯町・壮瞥町などが北海道の産地として知られているので、旬を追いかけて産地巡りをするのも楽しいですね♪
リンゴ・りんご・林檎・・・世界中には約15,000種、日本では約2,000種もの種類があります。大きさや形、色、食感、酸味や甘味などのバランスも様々で、好みも人それぞれに分かれるので、楽しみ方も多々あり♪袋がけをせずに太陽をサンサンと浴びて育つサン○○や葉とらずリンゴなどと呼ばれるリンゴもありますね。
日本での品種別収穫量「農林水産省(平成27年産)」は、ふじ:53%、つがる:11%、王林:8%、ジョナゴールド:7%と、ふじがダントツの1位で、まさにリンゴの代表選手いえます0(^0^)0
ふじには枝変わりという品種改良によって、さらに、こまちふじ・みしまふじ・やたかなどの品種もあります。育成者さんの家族の名前から一文字ずつ取って名付けられという品種(やたか)もあり、愛情を込めて大切に育てられている想いが感じられます☆
~蜜ってなぁに?~
カットした時に蜜があると、つい嬉しくなってしまう人も多いのではないでしょうか?
蜜の正体はソルビトール(糖質アルコールの一種)という成分で、葉で光合成して作られたデンプンが変化したもの。じつは、「蜜の入ったリンゴは甘い♪」と思われがちですが、残念ながらソルビトールそのものが甘いわけではなく、保存するなかで、次第に果糖やショ糖に変わって果肉に吸収され、見えなくなってしまうことも多くあります。
リンゴは栄養価が高く、カテキンやケルセチンなどのポリフェノールも含まれており、生活習慣病予防や整腸作用、疲労回復効果などにも期待できます。「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざもあるほど、先代から食べ続けられてきました。そういえば、風邪気味の時、すりおろしたリンゴを食べたこともあったなぁ~。
ちなみに、「林檎」と呼ばれるゆえんには諸説ありますが、鳥たちが甘い果実を求めて林に集まったことからと言われています。リンゴの花言葉のひとつ“誘惑”…。リンゴの持つあま~い魅力に鳥たちも誘惑されていたのかもしれませんね(*^^*)
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2017/3/31