暴走する生命

いま、あなたが食べているものは何ですか?

このレシピに使われた野菜たち"

遺伝子組み換えを問う・・・
~未来へ繋ぐべきものは?~
暴走する生命
★暴走する生命 ~Life Running out of Control~
★パーシー・シュマイザー ~モンサントとたたかう~

暴走する生命 先日、“遺伝子組み換えを問う”ドキュメンタリー映画2本を観てきました。
地元のジュニア野菜ソムリエ(農業者)が~自分のためだけではなく、未来を生きる子供たちのために、今何が出来るのか、食べること、生きることについて考える~との想いで、地元で自主上映会を続けています。今回は「モンサントの不自然な食べ物」、「世界が食べられなくなる日」に続く第3回目となりました。
 モンサント社とは、世界のGMO(遺伝子組み換え作物)市場の90%を占める多国籍バイオ科学メーカーです。“除草剤で雑草は死んでしまうけど、ちゃんと生長できる種子”GM種子(遺伝子組み換え)と除草剤などを広めようとしていますが、生命力の強い雑草よりも除草剤に勝つ大豆って、不自然過ぎませんか?なんだか怖い~(>_<)種の遺伝子の一部を組み換えることで、種全体の特許を取り商品として独占しているので、高額な種やいわれのない多額の賠償金などで農場を手放せざるを得なくなる生産者、自殺に追い込まれる生産者が後を絶たない事実もあります。
 では、遺伝子組み換え食品はなぜいけないのか?その謎をひも解くことの出来る映画です。上映会の後、野菜ソムリエを交えたトークイベントでは、メモを取りながら耳を傾けている人も目につき、食への関心の高さがうかがえました。それぞれの立場で、食を見直すきっかけや、子育ての中での食育などを話し、時折、お客さんと会話の投げ合いをするなど、ただ映画を観て終わるのではなく、改めて“食”について考える良い場となったのではないでしょうか。

暴走する生命~遺伝子組み換え食品ってなぁに?~

 遺伝子組み換え作物とは・・・“ある作物から良い遺伝子だけを取り出して、改良しようとする作物に導入して新しい性質の作物を作りだす”ものです。
厚生労働省(2012年3月現在)で、トウモロコシ・大豆・ジャガイモ・テンサイ・アルファルファ・ナタネ・ワタ・パパイヤの8品目が認められ、JAS法と食品衛生法に基づき遺伝子組み換え食品の表示を義務付けられています。
 豆腐や納豆、お菓子などの食品には「遺伝子組み換えでないもの」という表示を目にします。安全性を確認されたうえで販売・流通が認められてはいるものの、日本で遺伝子組み換え作物は商業的に栽培されていません!外国からの輸入作物なのです。油やしょう油など、表示が義務づけられていない場合もあるので、何が使われているか分からないものを口にしている場合もあります。
たくさん収穫出来たり、病害虫に強くなったり、高栄養価や機能性分が期待されるなどのメリットもありますが、公開されている情報がまだまだ少ないため、生態系や私たちの体への影響など懸念される点がたくさんあり、安全性に対する不安感がとても大!なのです。いま・・・古来から繋いできた在来種のを大切にして安心安全な農作物を守り、未来の子供たちに農業を!安心安全な食卓を!残していきたいものです。
 映画の中には、生態系を無視して作られた2倍のスピードで成長する鮭や、牛の皮を持った豚なども出てきました。輸入に頼っている日本には、どんな飼料で育ったのか?どのように作られたのか?まったく分からないものが食卓に登場するのも、時間の問題かもしれません・・・(>_<)

26.11レシピ このような食品が全て悪いのではないかも…。食べて今すぐに病気になったり死んでしまったりすることはないかも…。でも、もしかしたら子供たちやもっと先の子孫たちに何らかの影響が出る可能性が無いとは言いきれません。分からないから怖いのではないでしょうか?口に入るものが、何が安心で安全なのかを自分自身で“知って”選ぶことが大切です。
 “今日の食事で未来の体が作られる”ということを意識しつつ、“楽しく美味しい食”を大切にしたいものです。
お買い物をする時、商品をクルッと裏返し♪記載されている表示を確認してみませんか?あなたとあなたの大切な人を守るために・・・☆

野菜ソムリエ 木田靖代
2014/11/7