おはぎ?ぼたもち?
春のお彼岸
~春分の日~
春分の日(3月21日(水))を迎え、日が長くなりはじめたからなのか、気分も揚がってきたような気がします0(^0^)0
北海道はでっかいど~!まだ200cmを超える積雪量のある地域があれども、現在の札幌の積雪量は約40cm!スピードアップする雪融けとともに春の匂いを感じ、自転車で走る人の姿も多くなってきました。
二十四節気のひとつである春分では、昼と夜の時間が等しくなって、太陽は真東から上がって真西に沈みます。春分点という「天の赤道と黄道が交わる2つの点の1つで、太陽が南から北へ向かって赤道を通過する点」の上に来た時をいいます。
春分の日は、「国民祝日に関する法律」のなかで “自然を讃え(たたえ)、生物を慈しむ(いつくしむ)”とされています。春分から少しずつお日様の活躍する時間が増え、植物の芽が出てきて花が咲き出したり、冬眠していた動物たちや虫たちが動き出してくるんですね。なるほどぉ~!私たち人間も気分が揚がるわけですよね♪
さて、春分の日を中心とした7日間が春のお彼岸となりますが、お供えの定番で登場するのが「ぼたもち」。でも「おはぎ」と見分けがつかない・・・。じつは、材料が違うわけでも、作り方が違うわけでもなく、まったく同じ食べ物で時期によって呼び方が変わってきます。諸説ありますが、
★ぼたもち(牡丹餅):牡丹の季節である春のお彼岸に食べるもの。あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てている。
★おはぎ(御萩):萩の季節である秋のお彼岸に食べるもの。あずきの粒をその季節に咲く萩に見立てている。
また、小豆の収穫時期の違いによるとも言われています。収穫を迎えたばかりの秋には、やわらかい小豆はそのまま粒あん。春には保存してあった小豆の皮を取り除いてこし餡として使ったのだとか(*^^*)
ただ、今では多くの売り場で、春のお彼岸でも「おはぎ」と表示されて様々な種類が並べられていることに、ちょっぴり寂しさを感じます。ご先祖さまと自然の恵みへの感謝の気持ちをとても大切にしてきた、情緒豊かな先人たちの想いを、しっかりと受け継いでいきたいものです。
明日は彼岸明け。忙しい時間を走る現代人ですが、いつも見守ってくれているご先祖さまへ、少しだけ想いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2018/3/23