こいのぼり

こどもの日に願うものは…?

このレシピに使われた野菜たち"

邪気を払って五穀豊穣を願う☆
~端午の節句~

こいのぼり

青い空で泳ぐこいのぼりは見事です!
あちらこちらで、ダイナミックに泳ぐ姿を見かけると、
もうすぐこどもの日だなぁ~と和みます☆

こいのぼり こどもの日(5月5日)は、1948年に定められた~こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日~。じつは男の子だけでなく女の子もみんな一緒にお祝いする日なんですよ(^_ー)☆
端午の節句・菖蒲の節句などの呼び名でも親しまれている、五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つ。
奈良時代に中国から伝わった端午の節句ですが、お祝いをする風習は江戸時代の頃から始まりました。男の子が生まれると身内にかしわ餅を配りお祝いをしたものが、こども達の誕生と成長をお祝する行事として定着してから今年で70年を迎えました。
さて、こいのぼりや五月人形を飾ったり、かしわ餅を食べたり、菖蒲湯に入ったりするなど色々な形でお祝いをしますが、どんな意味があるのでしょうね?そのなかで…

こいのぼりを飾るのは?

中国伝説で、黄河にある“竜門”を登り切っただけがになるという「鯉の滝登り」という言葉があります。鯉は立身出世のシンボルとされ、男の子への将来の願いを込めて飾っています。さらに、一番上の5色の吹き流しは5行(木・火・土・金・水)の意味を持ち、邪気を払うとされています。

かぶと五月人形を飾るのは?
兜(かぶと)や鎧(よろい)などの五月人形には、身体を守る意味が強くありますが、病気や災いから守って健やかに成長してくれますように☆と願いが込められています。
3月に飾るひな人形と同じ願いですね(*^^*)

菖蒲の湯に入るのは?
菖蒲は邪気よけの薬草として軒に挿したり、お風呂に入れて無病息災を願っていました。その昔は武士を尊ぶ“尚武”の意味をかけ、勇ましく成長する願いも込めたのだとか☆“勝負”とも言われます。田の神を迎えるための禊(みそぎ)でもありました。

べこかしわ餅 かしわ餅を食べるのは?
日本のお祝いごとで定番のお餅ですが、柏の葉っぱに包まれていることに秘密があります。
柏の木は新芽が出るまでは古い葉っぱが落ちないので、家が代々続くように☆と子孫繁栄の縁起をかつぎ、お餅をまいていました。
ちなみに、東日本ではかしわ餅、西日本ではちまきと、地域によって特徴がありますが、べこ餅をご存じですか?米粉を使って茶色と白の二色で葉っぱの形に作るべこ餅は、北海道ならでのようですね(*^^*)

苗 じつは…さらにさかのぼると、端午の節句は女性のための行事でした。田植え前に、五穀豊穣を願って若い女性が田の神を迎えるために禊をしていたのだとか。日本の行事は、農業との関わりがとても深いものが多いですね。先人たちの想いを受け継いで、こどもたちの健やかな成長を~☆

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2018/5/4