ハスカップ

ハスカップの魅力に迫る☆Vol.1

このレシピに使われた野菜たち"

ハスカップ収穫体験へGO☆
~ハスカップファーム山口農園~

ハスカップ

★名 前:ハスカップ(和名:クロミノウグイスカグラ)
★分類:スイカズラ科スイカズラ属
★生まれ:シベリアのバイカル湖周辺

あれからまもなく2年かぁ…記憶に新しく感じる、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震。最大震度7の甚大な被害を受けた地域のひとつ、厚真町にあるハスカップファーム山口農園さんにお邪魔してきました。生々しい土砂崩れの爪痕が、当時の凄まじさを物語っています。そんな中でも、ハスカップたちは美味しく実ってくれていました(*^^*)

ハスカップナント!ハスカップ栽培面積日本一!新千歳空港から車で35分くらいに位置する厚真町。その中でも㈱あつまみらい(旧:ハスカップファーム山口農園)さんでは、観光農園をはじめ、ハスカップを使ったソースやスムージー、クレープなどの加工品を販売し、美味しい笑顔を広げています♪
圃場のハスカップに会うのは初です☆コロナウィルスの影響で予定していた収穫体験をあきらめかけていましたが、野菜ソムリエ仲間と訪れることができました(^0^)/

~品種も形もイロイロ♪~

ハスカップ

低木に深い青紫色の果実をつけるハスカップは、「枝の上にたくさんなるもの」を意味する「ハシカプ」というアイヌ語から由来。北海道でしか栽培しておらず、フヨフヨやわらかい皮でとても繊細な果実なので、冷凍での流通はあれど、生ではあまり見かけません。どさんこでも食べたことがない人が多いかもしれませんね。
品種によっても、よく見ると形や食味が違います。山口さんは、2009年に「ゆうしげ」「あつまみらい」の品種登録していますが、ほかにも、連呼して怒られた(笑)という、おばあちゃんの名前を付けた「しげこ」、4gにもなる大きくまるい形の「りんご」、「えいぼう」「ゆうか」まだ名前のないものなど数種類の樹を栽培しています。生で流通しにくいハスカップにとって期待大!の硬めで手摘みしやすい「アーモンド」もありました♪

~2つでひとつ☆~

ハスカップひとつの根元から2つの花を咲かせ、合体して一つの実になるのがスイカズラ科の特徴です。実の先端を割くと心臓のようにみえることから、おばあちゃんは「心臓に良い」と言っていたのだとか。ハスカップ
こんな実も発見♪寄り添って一つの実になるところだったようです。ロマ ンチックな花言葉「愛の契り」というハスカップにぴったりかもしれませんね(≧∇≦)

ハスカップ

そんな素敵な実を付けるハスカップの樹は、収穫しやすい高さ(約160cm)を保つため、剪定(せんてい)を行っています。1本の幹から約12本の樹が伸びており、2本ずつ剪定しながら若い樹に花を咲かせていきます。順繰りと6年かけてすべて剪定していくので、「小学校」ような思いで育てているのだとか。こちらも2つでひとつ♪とってもあたたかい愛情を感じました(*^^*)

じつは、甘酸っぱくて美味しいハスカップが私たちの食卓に届くには、生産者さんならではの収穫の秘密があるのだとか。
ハスカップの栄養など、さらなる魅力については、次回のお楽しみです♪

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/7/17