レタスいろいろ♪~チシャ~Vol.1
あんなレタス♪こんなレタス☆
~乳草からはじまった?~
名前:レタス(Lettuce)
分類:キク科アシノノゲシ属
生まれ:地中海沿岸~西アジア
北海道もいよいよ夏本番に向かっています!暑くなると、さっぱり&あっさりしたものを食べたくなりますね。そのひとつの野菜にレタスがあります。
レタスは、紀元前6世紀にはペルシャで栽培されていたという記録があります。日本には、結球しないレタスが奈良時代に中国から伝えられましたが、その当時は生でサラダとして食べる習慣がなかったので、残念ながら、あまり普及しなかったようです。 一般的な丸いレタスが日本人に愛されるようになったのは、戦後の話だとか・・・まだ歴史は浅いんですね。いまでは、サラダと言えば「レタス」をイメージする人も多いほど、人気者となっているのではないでしょうか(*^^*)
日本名で「チシャ」と 呼ばれていますが、“乳草→ちちくさ→ちしゃ”となったようです。茎や葉っぱを切ると、白い乳液が出ることから名づけられました。そういえば、タンポポを 摘んだ時にも同じような乳液が出ていたのを思い出しますね。じつは同じキク科の植物なので、レタスもタンポポや菊のような1~2cmほどの黄色い可憐な花を咲かせます。ほかにも、フキやゴボウなども同じ仲間です♪
この白い乳液をなめると・・・苦いっ!
その正体は、ポリフェノールの一種ラクチュコピクリンという成分で、リラックス効果や鎮静効果、入眠作用などがあります。
そんなレタスにも、たくさんの種類があるのでご紹介します~(^0^)/
レタスには、一般に多く見かける玉レタスやサラダ菜など葉っぱが巻いた結球型、サニーレタスやリーフレタスのように葉っぱが巻かない不結球型、アスパラガスレタスやステムレタスと呼ばれる茎を食べる茎レタスなどがあります。茎レタスを細く切って乾燥したものが「ヤマクラゲ」というもので、水やお湯で戻すと鮮やかな緑色でコリコリした歯ごたえがあります。レタスのシャキシャキ食感のイメージとは、また一味違って楽しめます♪
さ らに結球レタスは、一般の玉レタスのようにパリパリ感のあるかたい球になるクリスプヘッド型、サラダ菜のようにパリパリ感のないゆるい球になるバターヘッ ド型に分かれています。売り場などに並んでいるレタスたちを、じっくり観察してみると、その種類の多さに気づき、新たな発見ができる かもしれませんね(*^^*)
さぁ!さらにレタスの魅力が気になってきました♪次回は、その栄養とサラダだけではない!その食べ方などについて迫ってみましょう~☆
野菜ソムリエ 木田靖代
2016/7/8