十五夜ってなぁに?
今年の十五夜はいつ?
~先人からの風習を知る~
北海道では美味しい秋のイベント盛りだくさんですが、こちらも楽しみたいですね♪
今年は9月15日が「十五夜」。中秋の名月や芋名月とも呼ばれます。旧暦では7月~9月を秋としており、その真ん中(中秋)の8月15日の満月を十五夜と呼ばれるようになりました。この時期の月は一番見やすい高さとなり、さらに一年の中で一番きれいに見える満月を、古くは縄文時代から先人たちは愛でていました(*^^*)
十五夜の日にちは毎年変わるので、必ずしも「十五夜=満月」となるわけではなく、約1か月ほど少しずつずれが生じてきます。
~十五夜にお供えするものは?~
いわゆる「月見」は平安時代から楽しまれていました。地域によって色々な風習がありますが、十五夜といえばススキを飾って月見団子などをお供えします。
収穫の時期でもあるので、収穫への感謝を込めて野菜や果物などもお供えしますね。それぞれの意味を紐解きましょう!
・月見団子・・・満月に見立て米粉を丸めて作ったのが始まりとされており、その個数は満月の数(12個)や十五夜(15個)だったりします。先人から月の満ち欠けによって作られた暦で農作業を進めていたので、作物の生長にとても深いつながりがある月を大切にしてきました。
売り場では、月に見立てたお饅頭や月餅など色々ちなんだものもありますね。
・サトイモ・・・芋名月と言われるゆえんでもあります。主食だったイモ類の収穫を感謝します。
・ススキ・・・稲穂(写真左)に似ていますね♪これから収穫する稲穂に見立てて豊作を願います。切り口が鋭いので魔よけの意味もあり、お月見が終わった後、軒先につるす地域もあるようです。
・秋の七草・・・ハギ・ススキ(オバナ)・クズ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウ(アサガオともいわれる)。春の七草は無病息災を願って食べる植物なのに対し、秋に咲く代表的な草花を鑑賞するものです。
・ブドウ・・・蔓(つる)のものは、人や月との繋がりが強くなり縁起が良いとされています。丸い形は月にも見立てられますね(*^^*)
小さいころから十五夜の月だけ“さん”付けにして特別扱いしていましたが、ひとつひとつに深い意味があるんですね。ただキレイだなぁ~と見るだけではなく、お供えのおさがりをいただきつつ、農作物の収穫に感謝する先人たちの想いが込められた風習を、意味を知って愛でたいものです。
今年は9月17日が満月☆ちょっと一息ついて空を見上げてみてはいかがでしょうか。ウサギがいるかな♪
野菜ソムリエ 木田靖代
2016/9/16