真珠のような野菜☆~オニオン~Vol.1
古来から大活躍☆その由来は?
~タマネギ~
名前:タマネギ(Onion)
※学名:Allium cepa L.
分類:ユリ科ネギ属
生まれ:中央アジア
キラッキラの白い真珠のような野菜は、いったい何でしょう?
食卓によく登場しますが、皮をむいた状態を、あまりじっくり見ることはないかもしれませんね。
答えは、タマネギです!
諸説ありますが、タマネギの語源は「一つの真珠」からきています。こうしてみるとイメージにぴったり☆
英語の「Onion」は「uni~ひとつの、単一の」が変化し、ラテン語の「unio(ウニオー)~一粒の真珠」が語源とも言われています。※一般的には学名にある「cepa(タマネギ)」が使われています。
タマネギは健康に良いと注目されているのは、日本だけではありません。古くは、ピラミッドを造る労働者のスタミナ源として、ニンニクとともにタマネギが食 べられていたとの記録もあります。また、イギリスのことわざにも“ 一日一個のタマネギは医者を遠ざける”とあり、まさに世界中で愛されている神秘的な「真珠」なんですね(*^^*)
日本では1871年(明治4年)に栽培が始まりました。最初の栽培地は、いまや全国で約58%を占める収穫量NO.1を誇る北海道!(^0^)v
アメリカから試作としイエローグローブダンバースという品種が、札幌で栽培・定着し札幌黄と名付けられました。
そんなタマネギは、むいてもむいてもはがれて、最後にはなくなってしまいそう・・・。いったい、どの部分を食べているのしょうか?
じつは、茎でも根でもなく葉の部分を食べています。葉の下にある「葉鞘(ようしょう)」という部分が、生長するにしたがい厚みを増して重なり合って球状に大きくなっていきます。この 部分が、魚の鱗(ウロコ)のように重なり合う「鱗茎(りんけい)」と呼ばれます。外側の葉(乾燥している)部分を含め、大きさに関係なく12枚(可食部8枚)で、 小さいタマネギは1枚1枚が薄く、大きくなるにつれ厚みが増してきます。
球体になっているタマネギを調理するときは、縦半分に切って2~3個に分けてから切ると大きさが揃います。火の通りも均一になるうえ、出来上がりの見た目もキレイになります♪
タマネギにも色々な品種があるので得意分野もそれぞれです。食べ方によって、辛かったり甘くなったり、香りが気になったり気にならなくなったり・・・色々な魅力を持っている野菜です。
売り場では、レッドオニオンや機能性タマネギのサラサラレッド、サラダタマネギなど、じっくり観察すると色々な種類のタマネギを発見出来るかもしれません☆
名わき役と言えるタマネギですが、主役としても、ぜひ!食卓に登場させてあげたいものです(^_-)♪
次回は、体にどう良いのかについて注目しましょう!
野菜ソムリエ 木田靖代
2016/10/7