邪気を払って五穀豊穣を願う☆
こどもの日に感謝☆
~端午の節句~
屋根よりも高く、青空を颯爽と泳ぐこいのぼりは、なんてダイナミックなんでしょう!やっぱり、真っ青な空が似合いますね。川をまたいで50匹ものこいのぼりが泳いでいました\(^0^)/
5月5日は端午の節句や菖蒲の節句とも呼ばれる、五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つです。奈良時代から続くと言われている端午の節句ですが、お祝いをする風習は江戸時代の頃から始まりました。
「こどもの人格を重んじこどもの幸福をはかるとともに母に感謝する日」として、1948年にこどもの日が制定され、色々な形でこども達の誕生と成長をお祝いをしますが、こんな意味があります。
★こいのぼり
中国の黄河にある“竜門”を登り切った鯉だけが竜になるという伝説から、鯉は立身出世のシンボルとされていました。男の子への将来の願いを込めて☆
一番上の5色の吹き流しは5行(木・火・土・金・水)で、邪気を払うとされています。
★菖蒲の湯
菖蒲は邪気よけの薬草として軒に挿したり、お風呂に入れて無病息災を願っていました。武士を尊ぶ意味の“尚武”もかけて、勇ましく成長する願いも込めたのだとか。 “勝負”とも言われますね。血行促進や保温効果などもあるので、リラックスできそうです☆
★ かしわ餅
最近では、白いかしわ餅だけでなく、緑色のよもぎもちや黄色・ピンク色などカラフルなものも並んでいます♪ お祝いごとで定番のおもちですが、柏の葉っぱに包まれていることに意味があります。
柏の木は、新芽が出るまでは古い葉っぱが落ちないことから、家が代々続くようにと子孫繁栄の縁起をかついで、男の子が生まれると身内に柏餅を配ってお祝いしていました。柏の葉っぱは食器としても使われていたのだとか。
★べこ餅
地域によって特徴があり、東日本ではかしわ餅、西日本ではちまきが代表選手ですね。
米粉を使って茶色と白の二色で葉っぱの形に作るべこ餅は北海道ならでのようです(*^^*)
じつは・・・五穀豊穣を願い、女性が田の神を迎えるための禊(みそぎ)をして田植えをしていたので、端午の節句はもともとは女性のための行事だったのです。
日本の行事は、農業との関わりがとても深いことが分かりますね。
それぞれの風習の意味を知って、先人たちが込めた願いに想いを馳せてお祝いしてみてはいかがでしょうか。ぜひ!こども達に受けついでいって欲しいものです☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2017/5/5