星に願いを･･･かける2♪
～七夕～

　もうすぐ七夕です♪「え？もう終わったよね？」なんて言わないでください。全国的には7月7日にお祝いする七夕ですが、北海道の七夕は8月7日に行う地域が多いんです(*^^*)
諸説ありますが、旧暦では7月7日、新暦では8月7日ということで、北海道でも道南の函館、道東の釧路・根室では旧暦にお祝いする地域があります。2度楽しめるどさんこは、なんてラッキーなんでしょう♪

七夕は笹の節句とも言われ、五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つにあたる大切な日でもあります。
もともとは、奈良時代に伝わってきた中国のお裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」と、日本の収穫した麦や雑穀をお供えして、ご先祖さまに感謝する｢先祖祭り｣が結びついたものとも言われています。平安時代には宮中行事となり、神木とされた梶(かじ)の葉に和歌を書いて願いごとをしていたようです。
つい“○○が欲しい！”と短冊に書いてしまいがちですが、本来は“○○が上手になりたい”など向上心のある願いを書いて託すものです。心当たりありそうですね(笑)

江戸時代になると、色々な飾りをつけて無病息災・商売繁盛などを願うようになりました。たとえば･･･
★短冊(五色)･･･(色ごとに意味あり)願いごとが叶いますように☆
★網飾り･･･豊年豊作大漁！
★折り鶴･･･長寿のシンボル。家族 みんなが元気で長生きしますように☆
★巾着･･･お財布です。金運上昇！
★笹の葉･･･邪気を払う！
ほかにも、吹き流しや神衣(かみこ)、くずかご、提灯(ちょうちん)などなど。たくさん願いを託したくなる想いは、いつの世も変わらないようですね(*^^*)

　節句に旬のもの食べて邪気を祓う風習がありますが、七夕にはそうめんを食べる風習もあるようです。中国からの伝来、小麦粉のお 菓子「索餅(さくべい)」から、そうめんになったとも言われており、天の川や織姫の織り糸に見立てた、小麦の収穫を神様に報告するためとも言われています。
日本の風習には農業との関わりや、先人たちから受け継いだ色々な意味があります。ひとつひとつの由来や地域ごとの違いなどを知ると、さらに楽しめるかもしれませんね♪

　さぁ！本格的な夏を迎えた今！見た目も色鮮やかで夏バテ予防の強い味方の夏野菜をたっぷり食べて、楽しいひと時を過ごしたいものです☆

野菜ソムリエプロ　木田靖代
2017/8/4