十五夜

中秋・芋…名月に願うもの☆

このレシピに使われた野菜たち"

お供えの意味を知って楽しむ♪
~十五夜~

十五夜

今年の十五夜さんは10月4日(水)。北海道はあいにくの雨でしたが、一部ではキレイにお月見できる地域もあったようです。たまに、雲のすき間からちょこっと愛でられる瞬間がありました☆

十五夜 「十五夜」は中秋の名月や芋名月とも呼ばれ親しまれています。なぜこのような名前を付けられ、十五夜だけ特別扱いなんでしょうか。
じつは…旧暦では7月~9月を秋としており、その真ん中(中秋)の8月15日の満月が十五夜。この時期の月は一番見やすい高さで、さらに一年の中で一番キレイに見える満月なのです。古くは縄文時代から先人たちも同じ月を愛でていたようです(*^^*)
ただし十五夜の日にちは毎年変わるので、1か月ほど少しずつズレが生じてきます。かならずしも「十五夜=満月」となるわけではないのでお間違いないように☆

十五夜 平安時代から楽しまれているとされる、いわゆる「月見」は地域によって色々な風習があるようです。ススキを飾って月見団子などをお供え。さらに!この収穫の時期には感謝を込めて野菜や果物などもお供えしますが、それぞれにちゃんと意味があるんです(^0^)/

十五夜

月見団子・・・積み団子とも言います。満月に見立て米粉を丸めて作ったのが始まりで、満月の数(12個)や十五夜(15 個)だったりします。先人から月の満ち欠けによって作られた暦で農作業を進めていたので、作物の生長にとても深いつながりがある月を大切にしてきました。

サトイモ・・・芋名月と言われるゆえんですね。主食だったイモ類の収穫を感謝する意味があります。

十五夜ススキ・・・これから収穫する稲穂に見立てて豊作を願っています。稲穂(写真右)に似ていますよね♪切り口が鋭いので魔よけの意味もあり、お月見が終わった後、軒先につるす地域もあるようです。

秋の七草・・・秋に咲く代表的な草花たち。ハギ・ススキ(オバナ)・クズ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウ(アサガ オともいわれる)。春の七草は無病息災を願って食べる植物なのに対し鑑賞するものです。

ブドウ・・・丸い形は月にも見立てられ、蔓(つる)のものは、人や月との繋がりが強くなり縁起が良いとされています。

VF 今年は今日が十五夜の満月☆農作物の収穫に感謝する先人たちの想いが込められた風習を、意味を知って愛でたいものですね。小さい頃は、意味も分からないままススキを採りに行って飾りつけをするのが楽しみでした(笑)
十五夜にちなんだベジフルフラワー(野菜のブーケ)を飾ってみました(*^^*)寒くなってきたので、この野菜たちを使ってグラタンにして食べようかな♪今年も収穫に感謝~☆

ベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサー
野菜 ソムリエプロ 木田靖代
2017/10/6