キャベツ

寒くなると美味しくなる野菜たち♪

このレシピに使われた野菜たち"

雪国の特権♪
~北海道の冬野菜たち~

ホウレンソウ

この野菜なぁ~んだ?
※答えは文章の途中で出てきます(^_ー)♪

雪融け 早くも桜の開花宣言の出た地域もあり、すっかり春めいていきましたね。が!しかし・・・札幌はまだ約50cmの積雪があり、北海道のほとんどはまだ深い雪の中です(;^^)
雪の中にたたずむ公園の滑り台は、雪が融けて遊びに来る子供たちを心待ちにしているようです。

キャベツ そんな中、雪国の特権!美味しい野菜たちがあるんです♪北海道の冬の野菜ってなぁに?と質問されることがありますが、畑で成育することは厳しくても、自慢の野菜たちがたくさん(^0^)v
それが、この雪を利用した貯蔵方法による「雪の下野菜」(越冬野菜)です。冬の極寒の中で出荷される野菜たちは、北海道ならではの美味しい野菜。

なぜ冷たい雪の中でも野菜たちは凍らないのでしょうか?最高気温が氷点下以下(真冬日)なんて当たり前の北海道の冬なので、そのままだと、もちろん凍ってしまいます。でも深い雪の中は0度以下にはならず、適度な温度・湿度が保たれているので、雪の下にいる野菜たちには、とっても心地よい場所なんです。まさに天然の冷蔵庫♪「雪室(ゆきむろ)」は先人たちの知恵で、そのルーツは江戸時代までさかのぼると言われています。

ホウレンソウとても理にかなっていて、雪の下野菜のひとつキャベツを例にとると、居心地の良い温度(貯蔵最適温度)は0℃、 同じく湿度(貯蔵最適湿度)は98~100%。まさに雪室は最適な環境なんです。ほかにも、寒くなるとおいしくなる野菜たちとしてニンジン・ダイコン・ハクサイ・ホウレンソウなどありますが、この野菜たちも同様です。
さて、トップの写真の正体は、寒締めホウレンソウまたはちぢみホウレンソウと呼ばれるホウレンソウでした。ハウス育ちで葉っぱが縮れているのが特徴です。そのわけは?またいずれ(^0^)v

キャベツ これらの野菜たちは、寒くなると甘くとっても美味しいと感じますが、収穫時の糖度は保たれるという事実はあるものの、糖度が上がって甘くなるということは、まだ定説になっていません。辛味成分が減ったり、特有のにおいの成分が減って美味しくなるなど、自然がもたらす神秘的な一面かもしれません。さらに今後の研究結果に大いに注目したいものです☆

苗 冬の間でも美味しい野菜が私たちの食卓に登場することは、とっても嬉しいことですが、今年の2月には豪雪による被害で、約500棟ものハウスが倒壊する地域がありました。除雪や雪の下から掘り起こすのは大変な重労働です。頑張ってくれている生産者さんと野菜たちのおかげで、私たちは美味しく食べて命を繋いでいるわけですから、しっかり無駄なく食べてあげたいものですね(*^^*)
あと半月も経てば雪も無くなり、あったか~い場所で大切に育てられている苗たちもスクスク育ってくれていることでしょう☆

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2018/3/16