農作物がしっかり根付きますように☆
～半夏生(はんげしょう)～

どうかお願いっ！農作物がしっかり根付きますように☆
北海道は良い時季のはずなのに･･･記録的な大雨により、各地で川が氾濫して床上・床下浸水や、路面の損壊、橋の損壊など多大な被害をこうむっています。畑や田んぼも水に浸かっており、今後の農作物の生育状況や収穫状況が心配されます。全国的にも、おかしな天候が続いていますね。早い復旧を願うばかりです。

　じつは、ただいまの時節は半夏生(はんげしょう)。半夏生とは、七十二候(二十四節気の各節気を、さらに初・次・末に分けたもの)の一つで、夏至(二十四節気)の末候になります。
気象の動きや動植物の変化を知らせるという七十二候は、農家さんにとって大切な節目の日々。この頃に降る雨は半夏雨 (はんげあめ)と呼ばれる大雨になることが多いため、この日までに田植えを終わらせないと不作になるとも言われています。先人たちの経験と知恵が現在も受け継がれているんですね。

　この時期、関西地方では「植え終わった農作物がタコの吸盤のようにしっかり大地に根付きますように！と願い、旬のタコを食べるようになった」のだとか。
最近では、北海道の売場でも「半夏生」の文字と共にタコちゃん祭りで賑わっています♪
ほかの地域でも、豊作を願い田植えの労をねぎらうために、サバや小麦粉で作ったもち、うどんなど色々なものを食べる習慣があるようです。地域ごとに特色があるのが興味深いですね(*^^*)

人の力ではどうにもならない自然の力や天候状況など、ちょっとした変化に左右され一喜一憂する日々。私たちの食卓に登場する食べ物は、生産者さんたちが苦労して一生懸命育ててくれた食材たちです。感謝してしっかり無駄なく頂きたいものですね。
さて夏至も終わり、明日(7月7日)からは小暑が始まります。いよいよ暑さが本格的になってきます。

　天候がご機嫌ナナメな状況の中でも、夏野菜たちが元気に続々登場してきています！カラフルな夏野菜は、見ているだけでも元気にさせてくれるパワーがあると思いませんか♪
不安定な天候で身体の調子も狂いがちなので、夏バテなどしないように、しっかり野菜を食べて予防し、体力をつけて暑い夏を元気に乗り切りたいですね☆

野菜ソムリエプロ　木田靖代
2018/7/6