ニンジン

雪国ならではの美人参(サン)野菜☆

このレシピに使われた野菜たち"

冬眠から目覚める…春掘りニンジン☆
~ニンジン~

ニンジン

★名前:ニンジン(Carrot)
★分類:セリ科ニンジン属
★生まれ:アフガニスタンのヒンズークシ山麓、ヒマラヤ

あちらこちらで草花が芽吹き始め、心躍りながら春の訪れを待っている北海道ですが、季節外れの雪が降ったりと、どうやら春が足踏みをしているようです。
そんな北国では、惜しくもまもなく終わってしまいますが、雪の恩恵を受けた野菜たちを楽しんでいます。
そのひとつが、春掘りニンジン(別名:雪の下ニンジン等)です(^0^)/

~春掘りニンジンってなぁに?~

ニンジン春掘りニンジンは、秋に種を蒔いて栽培したものを、土の中で眠らせたまま冬を越します。もちろん!その上に雪が降り積もります。春になって雪解けが進んでくると、深く積もっている雪をかき分けて収穫し、ていねいにひとつひとつ手作業が行われます。
「え!?雪の下でニンジンは育つの?」と思うかもしれませんが、そこは植物の生命力のすごさ!細胞が凍るのを防ぐために糖分を増して、ニンジンは自分自身で身を守りながら厳しい寒さの冬を過ごすのです0(^0^)0
ニンジンやがて長い冬が終わり、春がきて雪解けが始まり…雪解け水をたっぷり吸うので、春掘りニンジンは、とっても甘く旨みも増し、みずみずしくなってくれるのです。
じつは、ニンジンの最適貯蔵条件は、温度0℃/湿度98~100%。まさに心地よい環境にいるので、冬眠から目覚めたとき(?)には美味しいニンジンになるんですね(^0^)v
土を水洗いして現れたのは、ピッカピカのニンジン!土の中でひと冬、眠っていたなんて思えないほどキレイです♪

~ダントツのβ-カロテン!~

ニンジンニンジンに含まれるβ-カロテンの量は、緑黄色野菜の中でもトップクラ ス!β-カロテンは、体内に入ると必要な分だけビタミンAに変わって効果を発揮するので、プロビタミンAとも言われます。
皮膚や粘膜を健康に保ってくれたり、強い抗酸化作用を持っているので、風邪予防や女性にうれしい美肌作りに期待されるほか、悪玉コレステロールを減らし動脈硬化などの疾病を予防する効果も期待されています。免疫力アップにも強い味方で、とても魅力的な野菜のひとつです(^0^)v
特に皮の周りに栄養がいっぱい!タワシで水洗いするだけで十分なので、皮をむかず丸ごと食べて欲しいものです。“どうしても気になるわ”という場合、なるべく薄く皮をむくようにすると◎ですね。

ニンジンきんぴらなど炒めたり、かき揚げや天ぷらなどの揚げ物、筑前煮やカレーなどの煮物、サラダで生食にと幅広く活躍してくれます。 料理に彩りを添えてくれるニンジンは、特に油との相性が良く、β-カロテンをより効率よく摂ることが出来ます。
毎日、少しずつ食べ続けて、目指せ☆体の中から“美人参(びじんさん)”(^0^)/
ぜひ!今だけの春掘りニンジンもお食べ逃しなく♪

 

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/4/17