山菜

今年も自然の恵みに感謝☆

このレシピに使われた野菜たち"

自然の味覚を堪能♪
~春の山菜~

山菜

桜

桜前線が上陸して、道東の帯広まで開花宣言が発表されました。あと3地点(網走・釧路・根室)の宣言を待つばかり♪例年よりも格段と静かな春が北海道にもやってきていますが、自然はいつもと変わらぬ姿を楽しませてくれています☆愛でる春も好きですが、美味しい春も大好き(≧▽≦)

山菜3密を避けつつ楽しんできたのは、お友達の農家さんの敷地内にある自然の宝庫☆山菜採りをしてきました。遠くへ足を運ばなくても、身近にステキな自然があることは、とてもありがたいことです。
ヨモギ、コゴミ、フキ、イラクサ、イタドリなど・・・「あれ?去年この辺に○○なかった?」と、1年前の記憶はあいまいながらも、笹や木の枝をかき分けながら採り進んでいきます。

こごみ:イワデンダ科クサソテ ツ属
山菜クサソテツ(草蘇鉄)の若芽を食べます。クルンと丸まった渦巻き状の穂先が可愛らしいですが、もう少し生長すると葉が広がっていきます。もちろん!葉が広がっても美味しく食べられます♪アクが少ないので、サッとゆでてサラダにしたり、ゴマ・クルミ和え、炒め物やお浸しなどでも◎
今年の発見は、何十年も住んでいる農家さんでも初めて足を踏み入れるという秘境の地(?)で、たくさんの山菜を発見しました。誰も採っていなかったからなのか、種類が違うのか、太くてゴロンとしたものをたくさん発見して感動でした☆

よもぎ:キク科ヨモギ属
山菜ギザギザの葉っぱで裏は白っぽい綿毛が特徴で、ふわぁ~っと深呼吸したくなる香りにリラックス効果も期待できます。古来から薬としても使われておりハーブの女王と呼ばれ、お灸にも使われていますね。
よもぎ餅は大好きな定番のスイーツですが、ほかにも天ぷらや、乾燥させてよもぎ茶にして飲んだり、ジェノベーゼソースにしてもおススメですv

フキ:キク科フキ属
山菜アクで手が黒くなるので、3~5分くらい茹でてから皮をむくのがおススメ☆定番の煮物ももちろんですが、みそ汁の具や天ぷらかまぼこと一緒にキンピラにするのも好きです♪
つい傘のようにしたくなるフキ。思わずアイヌ伝説の妖精「コロポックル(フキの下の人)」を探してしまいそうな、物語の世界へいざなってくれるかもしれませんね(*^^*)
道東の足寄町では、人間でもコロポックルを体験できるような2mを超えるラワンぶきも自生しています。

ヨモギ餅

山菜は独特の苦みとえぐみが特徴です。この正体は、アクと呼ばれるアルカロイドやポリフェノールの一種クロロゲン酸。抗酸化作用を持つ成分で、生活習慣病の原因ともなる活性酸素をやっつけたり、腎臓や肝臓の機能を高めて老廃物を排出してくれます。ついつい春になるとあの風味を求めてしまうのは、冬の間に溜まった老廃物を出して、新陳代謝を高めて体の中から目覚めさせてくれるからなのかもしれませんね。
まだまだ油断できない状況ですが、人の多いところを避けながら適度な運動をしつつ、体の中から免疫力を高めたいものです。今年も自然の恵みに感謝☆

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/5/8