北海道発祥の人気者♪オランダウドってなぁに?Vol.1
春を告げる野菜☆
~アスパラガス~
★名前:アスパラガス(Asparagas)
★分類:クサスギカズラ科アスパラガス属
(※植物の分類体系上、キジカクシ科などともされる)
★生まれ:南ヨーロッパ
気が付けば、一面の黄色いタンポポのじゅうたんが、ふわふわの真っ白な綿毛に変わり、北海道の季節がいつの間にか進んでいました。これから新緑の深くなる季節となります☆
さて、北海道の春といえばアスパラガス。ただいま露地物も出回っており、穂先派?根元派?などと好みが分かれることがあれど、不動の春の人気者といっても過言ではないのではないでしょうか(*^^*)
全国NO.1の産地である北海道。高温が苦手で日当たりの良い環境が大好きなアスパラガスにとって、北海道は最適の場所なのでしょうね♪
じつは、発祥の地も北海道!大正時代末期から本格的な栽培が始まり、札幌から車で約2時間ほど、北海道の西の端に位置する積丹半島にある岩内町が、アスパラガス発祥の地となっています。
別名オランダウドとも呼ばれ、江戸時代に観賞用としてオランダ人が日本へもたらしたのが始まり。枝をいっぱい伸ばし、葉っぱ(擬葉:ぎょうは)を茂らせたものを観て楽しんでいたようです。
はかまと呼ばれる三角形の部分が葉っぱ(りん片葉)で、そこからワサワサ伸びていきます。生花用として現在でも使われており、生け花の展覧会でもよく見かけますが、最初見かけたときは、生花とアスパラガスの饗宴の姿に、え?と思わず二度見してしまいました(笑)
アスパラガスは大きく分けると3つ。売り場ではなかなか知ることができないかもしれませんが、たくさんの品種があります。
・グリーンアスパラガス:お日さまに当たっている分、β-カロテンの含有量が豊富です。その含有量を比較すると、“グリーンアスパラガス>ホワイトアスパラガ ス”(^0^)/
・ホワイトアスパラガス:ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスは同じもの。土をかけたりフィルムで遮光するなどして、太陽の光を当てないように育てます。流通の過程でも、色白美人さんにとって日焼は大敵!
・ムラサキアスパラガス:アントシアニンやビタミンCを豊富に含んでおり、甘みが強く色を楽しむことができます♪加熱すると緑色になってしまうので、お酢やレモン汁などを入れて生でサラダや、サッと茹でてキレイな色を楽しむのがおススメ☆
種まきから2~3年かけて収穫され、私たちの食卓に登場して楽しませてくれています。そんなアスパラガスを美味しく食べるための保存方法や栄養は?気になるお話は、また次回のお楽しみです(*^^*)
アスパラガスの花言葉には「私が勝つ」などがあります。心身ともにウィルスに負けないためにも、生産者さんの努力と愛情たっぷりの旬の味覚を、めいっぱい堪能したいものです☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/6/5