生落花生

花が落ちたところに生まれた☆

このレシピに使われた野菜たち"

なまで食べられる落花生♪
~落花生~

生落花生

名前:マメ科ラッカセイ属
生まれ:南米アンデス地方

そろそろ冬支度?ご近所の花壇にある遅咲きのラベンダーで、ミツバチが忙しそうに蜜を集めているなぁ・・・そんな秋を楽しんでいたところなのに!?冬が歩みを早めてきたようです。昨日、札幌にある手稲山で、昨年より22日早く初冠雪を記録しました。
北海道では、秋冬の味覚をより一層、楽しめる季節となっています(^0^)/

生落花生毎年、待ち焦がれている旬の味覚のひとつになま落花生があります。
落花生と言えば、北海道で“節分で撒く(まく)豆”。あの乾燥した殻に入ったものをイメージされる人が多いかもしれませんが、乾燥させる前のなま落花生は、なんともいえないホクホク食感でまさに豆!の美味しさです(≧▽≦)
今年初の出会いは、地元江別市産のおおさまりという品種。その大きさに思わず“でっかい~!”と声が出ました(笑)。落花生にも、郷の香(さとのか)やナカテユタカなど品種がイロイロありますが、おおまさりはやわらかく甘みがあり、一般的な落花生の約2倍の大きさで大満足な食べ応えです♪

生落花生暖かい地域の生まれなので、寒い地域での栽培は難しいと言われていましたが、じつは、北海道内各地で積極的に栽培に取り組んでいます。
落花生は黄色い可愛らしい花を咲かせ、受粉して花がしぼむと、子房の元が根のように伸びて土の中にもぐりこんでいきます。この伸びた部分を子房柄(しぼうへい)と言い、土の中にもぐった子房柄の先がふくらんで大きくなると莢(さや)が誕生し、その中に実が出来るのです。まさに“ちたところにさやがまれる”と由来のある落花生ですね(*^^*)
こんなやわらかそうな子房柄が土の中にもぐり込むなんて!その生命力の強さを感じずにはいられません。土の中にあり、イモ掘りのように収穫するので、どのくらい、どんな落花生がなっているのかは、出てくるまでのお楽しみです♪
生落花生しかし、ここからの作業がさらに大変!収穫してから一粒ずつ切り離してザッと水洗い→高圧洗浄機やネットに入れて洗濯機などで洗う(生産者さんによる)→選別、 パック詰め・・・これら全て手作業となります。美味しいからいっぱい食べたい♪という需要と供給が追い付かないのも納得のこと。私たちの食卓に登場する落花生は、かなりの貴重品ということになるかもしれませんね☆

まずはシンプルに塩ゆでしてパクパク食べてしまいますが、炊き込みご飯や炒め物、トッピングなど、お箸が止まらなくなる食欲の秋の主役にもなります(*^^*)

生落花生

生落花生

落花生の薄皮には、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種レスベラトロールが含まれており、美肌つくりにも期待されています。また、栄養価が高いことから長寿果とも呼ばれている通り、562kcal/100gと高カロリーなので、美味しくてついつい食べすぎるのはご注意ですね!旬の味覚を上手に栄養を摂りたいものです☆

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/10/16