おせち

そろそろお正月の準備をはじめましょうか☆

このレシピに使われた野菜たち"

託された願いとは・・
~御節料理(おせち料理)~

おせち

12月に入り北海道は銀世界☆と思いきや、札幌での現在の累計積雪量は20cm。昨年の61cmと比べても、ぐっと少ないことが分かります(札幌管区気象台より)。しかも、現在の積雪量はほぼ無しなので、自粛ムードとも相まって年末の雰囲気が、あまり感じられません。とはいっても、そろそろ準備をはじめなきゃね0(^0^)0

おせち12月13日は「正月事始め」。神社などでは、1年間の汚れを払い落とし清めて、歳神様(年神様)をお迎えするための煤払い(すすはらい)が行われます。お正月の準備も少しずつしていくと、年末に慌てなくて済みそうですね(^0^)v
お正月の準備の一つに、おせち料理があります。御節料理と書き、その名の通り節目に食べる料理を意味しており、もともとは元旦(1 月1日)と五節句の節日に食べられていたのが、おせち料理です。今では、めでたさを重ねる意味を込めて、お正月に食べるものとされています。
五穀豊穣・不老長寿・子孫繁栄などを願って、大晦日のうちに重箱に詰めて歳神様にお供えし、新年が明けるとお下がりをみんなで戴くという日本の伝統文化は大切にしたいものですね。
ちなみに北海道では大晦日におせち料理を食べるんです。諸説ありますが、12月31日の夜から新年だった旧暦では、その夜から食べていたのだとか。

おせち「めでたさを重ねる=重箱」ということで、地域によって「祝い肴・口取・酢の物・焼き魚・煮物」を一の重・ニの重・三の重・与の重に詰めていきます。さらに、“まだまだ幸せを詰められますように☆”との意味で、五重箱の一番上(五の重)は、空っぽの箱を予備として置く場合もあります。
保存の利く料理で何日も食べられるおせち料理には、毎日料理をしている女性に休んで欲しいという労わりの気持ちもあり、先人たちの思いやりも感じられますね。ただ単に、ごちそうを食べられるというものではなく、それぞれに願いも込められています。例えば・・・
おせち★ 黒豆・・・新年をマメ(元気、勤勉)に暮らせますように。
★紅白かまぼこ・・・紅白はおめでたい♪
★伊達巻・・・巻物にされていた書簡で、知識や文化の発展を願う。
★栗きんとん・・・“財をなす”黄金色。 “きんとん(金団)”は豪華さ。
★紅白まなす・・・お祝いの水引をあらわす。
★ゴボウ・・・ 地にしっかり根を張り“細く長く幸せに”

おせち先日、女性農業者の集まりに参加し、まさに「農家のかあさんのお節料理」をいただいてきました♪アイディアと愛情たっぷりの可愛らしく美味しい料理の数々に、ひと足早く、心が温かくなるお正月を感じました(*^^*)
最近は、手作りすることが少なくなり、お店で準備することが多くなっているようです。忙しい中、すべて手作りするのは大変かもしれませんが、 1品でも2品でも手作りして、“わが家の味”を継承したいものです。
今年は自粛ムードで帰省を控える人も少なくないかもしれませんが、自宅で家族の“美味しい笑顔”を見るために、今から練習して準備してみませんか☆

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/12/11