七夕

笹の節句で願うもの☆

このレシピに使われた野菜たち"

季節の節目を迎える☆
~七夕~

ジャガイモ花

北海道では、待ち焦がれていた露地物野菜たちが、少しずつ賑わい始めてきました。美味しい野菜たちを楽しみにしながら、可憐な野菜の花にも癒されています☆そのひとつ、カラフルなジャガイモの花を見ながら、これは何のジャガイモかな?なんて思い浮かべています(*^^*)

~七夕ってなぁに?~

七夕もうすぐ七夕ですね☆七夕は笹の節句とも言われる五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つ。諸説ありますが、奈良時代に伝わってきた中国のお裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」と、日本の収穫した麦や雑穀をお供えして、ご先祖さまに感謝する「先祖祭り」が結びついたもの。
平安時代には宮中行事となり、神木とされた梶(かじ)の葉に和歌を書いて願いごとをしていました。“○○が上手になりたい”など向上心のある願いを書いた短冊ですが、江戸時代になると、色々な飾りをつけて無病息災・商売繁盛などを願うようになりました。7月は文月と言われるゆえんのようです。
稲また、旧暦では稲穂がふくらんで収穫間近の時季から、7月は穂含み月とも言われます。五穀豊穣を願い収穫をとても大切にしていたことからも、日本の風習には農業との関わりがとても深く結びついていることが分かります。
北海道では新暦の8月7日に七夕のお祝いをする地域が多くありますが、新・旧歴の2度楽しめるのは、どさんこの特権かな♪

~お祝い膳はなぁに?~

七夕そうめん日本では、節句に旬のものを食べて邪気を祓う風習がありますが、七夕そうめんもその一つ。
・中国からの伝来した小麦粉で作った、縄のようにねじったお菓子「索餅(さくべい)・麦縄(むぎなわ)」
・天の川や織姫の織り糸に見立てた
・小麦の収穫を神様に報告するため
などの由来があると言われています。
夏バテ予防の強い味方!旬の野菜たちをたっぷり入れたそうめんを食べて、邪気払いしたいものです0(^0^)0

~半夏生までに田植えを終わらせなきゃ!?~

田んぼ七夕の前、7月2日(金)から5日間くらいは暦の上で半夏生(はんげしょう)となります。七十二候(二十四節気の各節気を、さらに初・次・末に分けたもの)の一つにあたる夏至(二十四節気)の末候。
気象の動きや動植物の変化を知らせる七十二候は、農家さんにとっては大切な節目の日となっています。半夏雨(はんげあめ)と呼ばれるこの時期は大雨になることが多いため、この日までに田植えを終わらせないと不作になるとも言われています。
諸説ありますが、漢方薬の半夏(はんげ)として使われるカラスビシャク(サトイモ科)が生える頃だからとか、半化粧(はんげしょう) の葉が半分白くなり化粧をしているようになる頃だから、半夏雨なのだとか。
七夕ちなみに、七夕に降る雨は、引き離されて年に一度しか会えない織姫と彦星の流す涙「催涙雨(さいるいう)」などと呼ばれています。雨にもステキな風情を感じますが、適量の雨は嬉しいですね(*^^*)
先人たちから受け継いできた大切な風習。ひとつひとつの由来や地域ごとの違いなどを知って、楽しみながら次世代へ繋げていきたいものです☆

野菜ソムリエプロ 木田靖代
2021/7/2