小さな実にギュッ!と詰まったパワ~☆
さわやかな酸味に魅力いっぱい☆
~ウメ~
★名 前:ウメ(Japanese apricot)
★分類:バラ科サクラ属
★生まれ:中国
一年の半年が過ぎたこの頃、過ぎた半年へのお祓いと感謝と、これからの半年への祈りを込めて、神社やお寺へ夏詣をする新しい風習があります。地元の神社では、時節柄、使用を控えている手水舎に彩りを添える花手水や、願いごとを書いた短冊を掛けた風鈴が涼やかな音色を奏でていました。
暦の上では大暑を迎えており、北海道各地でも観測史上最高気温を記録するなど、まさに暦どおりの時節となっています。元気な野菜たちの生長と、いつかいつかと待ち焦がれている恵みの雨への願いが届いてくれますように☆
~効能がいっぱい!~
さて、まだまだ厳しい暑さが続く夏を元気に楽しみたいところですね。そんな時の強い味方のひとつに、「一日一粒で医者いらず」と言われるウメがあります。花を愛でるウメ(花梅)もステキですが、食べる(実梅)ウメも魅力いっぱい!たくさんの種類があり、実梅だけでも約100もの品種があります。果実の大きさで小梅・中梅・大梅と分かれており、日本で収穫される代表的な品種としては、大梅の南高や白加賀が知られています。
ウメは、梅干しや梅酒などに利用されることが多く、売り場にもたくさんの加工品が並んでいるので、私たちの食卓にとても馴染みのあることが分かりますね。そんな小さなウメには、魅力がギュギュっと詰まっています(*^^*)
・疲労回復効果・・・「ウメ」と聞いただけで唾液が出てきそうな、あのすっぱ~い酸味!ウメの特徴ともいえるクエン酸は、野菜・果物の中でもトップクラスの含有量なのです。疲労防止や疲労回復に効果が期待できるので、猛暑の疲れも吹き飛ばしてくれそうですね0(^0^)0
・抗菌作用・・・ごはんの真ん中にポンっと梅干しがのった日の丸弁当を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。たんなる飾りではなく、食中毒の原因となる菌の繁殖を抑える働きがあることから、特に夏場のお弁当には心強い味方です(^0^)v
ほかにも、食欲増進や整腸作用などがあることから、夏バテ予防にもぜひ!ウメを上手に食卓に取り入たいものですね。先日は土用の丑の日でしたが、「う」の付くものを食べるという、古くからの風習も納得なのではないでしょうか。
~使い方イロイロ♪~
売り場にウメの実が並び始めると、親戚のおばさんが梅酒をたくさん漬けていたこと思い出します。その古き良き時代を見直すかのように、おうち時間が増えている今では、自宅で梅仕事をする人が増えているのだとか。
早速、私もジッパー袋で梅シロップを漬けてみましたが、毎日変化する様子を見る楽しさと、たまにひっくり返して放っておくだけで手軽にできる楽しさに、すっかり魅了されました(≧▽≦)
この梅シロップは、水や炭酸などで割って飲むほか、ドレッシングや調味料などにしても幅広く活用できます。ジュレにしてサラダのトッピングにすると涼やさを楽しむこともできますね♪さらに、漬かり終わって取り出したウメは、ジャムや煮物などにも使えるので、無駄なく栄養を摂ることが出来ます。
まだまだ厳しい暑さが続くので、毎日の食卓に上手に旬を取り入れて、体調を整えていきたいものです☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2021/7/30