水分たっぷり!夏の風物詩の野菜☆
どっしり!果物みたいな野菜☆
~スイカ~
★名前:スイカ(Water melon)
★分類:ウリ科スイカ属
★生まれ:熱帯アフリカ
北海道では、早くも秋の便りが届きました。先日、大雪山系黒岳の山頂付近でウラシマツツジが赤く色づき始めたと、日本一早い紅葉が観測されました。
秋の味覚も楽しみつつ、夏の味覚の食べ逃し注意!夏の風物詩といえるスイカもあと少しだけ楽しめそうです(*^^*)
~スイカもイロイロ♪~
諸説ありますが、スイカ(西瓜)は、中国の西の方から中国に伝わってきたことから、西の瓜と呼ばれるようになり、中国から日本に入ってきたのは江戸時代と言われています。
今では夏の風物詩と言われるスイカですが、大きさは大玉・中玉・小玉、果肉の色は赤・黄・ピンク、形も丸型・長型、縞模様やタネがあったりなかったりなどなど、スイカにもイロイロな種類があります。
また、北海道で知られているブランドスイカのひとつに、縞のない黒くピカピカに光る外皮が特徴のでんすけスイカがあります。旭川から車で30分くらい北東に位置する上川郡当麻町で生産されており、今年の初競りではナント!ひと玉60万円という高値が付いていました(≧▽≦)
~効能もいっぱい~
果物として取り扱われることが多いですが、じつは、スイカは一年生草本の野菜。水分が約89%と、まさに食べるジュースのようです。
・美肌つくりの味方・・・赤い色の成分のリコピンが豊富に含まれているほか、緑黄色野菜に並ぶほど、β-カロテン(840μg/100g)もたっぷり含まれています。一度に食べる量が多いスイカは、美肌や美髪つくり、アンチエイジングの強い味方と言えますね。
・利尿作用でむくみ予防・・・注目すべきは、ウリ科植物に多く含まれるアミノ酸の一種シトルリンという成分。特にスイカの皮に多く含まれており、血の流れを改善したり、体の中の水分代謝を促進してくれます。利尿作用があるので、夏のむくみ予防にも期待大!
~食べ方もイロイロ♪~
ジュースやスムージーにしたり、そのままカブリついても、もちろん美味しいスイカ♪いつでも手軽に食べられるように、皮を外しタネを取り除いてひと口大にカットしたものを保存容器に入れておいたり(*^^*)
薄い外側の皮を削り取り、白い部分は浅漬けやピクルスなどにもしてもOK!千切りにし塩もみして水気をぎゅっと絞って、塩昆布と和えるだけで簡単な一品にもなります。シトルリンもスイカの皮も無駄なく摂れるうえ、生ごみも減り地球にも優しくなるので良いことづくしですね♪
小さいころ近くの農家さんでは、大きなビニール袋に複数個入ってひもで縛ったスイカがたくさん並んでいて、家族であっという間に食べていた思い出があります。今では丸ごと1個ではなく、カットしたスイカを買う人が少なくないかもしれませんね。
今年は、猛暑・少雨のため野菜たちの生育に甚大な影響があり、生産者さんもとてもひっ迫した状況です。食べて応援!出来ることを少しずつして食べ支えつつ、大切な農業を継承していきたいものです☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2021/9/3