北海道ならではの山菜☆
行者が食べていたという…
~行者ニンニク~
★名前:行者ニンニク(別名:キトビロ・ヤマニンニクなど)
★分類:ヒガンバナ科ネギ属
★生まれ:北海道~東北、北アメリカ北部
ちょっと目を離すと、グッと大きくなっているフキノトウを見ると、季節が進んでいることを改めて感じます。フキノトウは、冬眠から目覚めたクマが最初に食べるともいわれています。
あちらこちらで、クマが出たぞぉ~!!そんな時季が北海道にやってきました。
セリ・ワラビ・ゼンマイ・ツクシ・ヤマワサビ・コゴミなど色とりどり楽しめる山菜。
山菜は、山野に自生している食べられる草木や木の若芽などの植物で、日本にはその数ナント!300種類以上もあるのだとか。地域によって採れるものが違うのでイロイロ楽しめますね♪
なかでも、北海道ならではの山菜と言えば、俗にアイヌネギと言われ親しまれていた、行者ニンニクは代表選手として知られています。“山奥で修業する行者たちが、厳しい修業に耐えるための強壮食として食べた”ことから、行者ニンニクと名づけられ たとも言われています。
昔は採りに行くのが当たり前で、玄関に置いておくと強烈なニオイがしばらく取れなかった記憶があり、「大人が食べるもの」と小さい頃は苦手でしたが、今では美味しく食べられるまで大人になりました(^0^)v
最近では少量で売り場に並ぶのが普通になり、手軽に食べられるようになりました。
あの強烈なニオイの正体であるアリシンは、疲労回復や整腸作用、殺菌作用や神経の鎮静化のほか、活性酸素を除去する働きを持っているので、血液サラサラ効果など、たくさんの嬉しい効果が期待できます。アリシンはニンニクよりも多く含まれています。外出自粛が続く中、ちょっと疲れが出てきたかなぁ、というこの時期、まさに食べたい食材のひとつです。
また、私たちの身近にある定番野菜の中には、長ネギやタマネギにも主な成分としてアリシンが豊富に含まれています。毎日の食卓に少しずつ登場させたいですね(*^^*)
行者ニンニクの根元には赤い薄皮(ハカマ)があります。食べても問題ありませんが、土などが入っている場合があるので、取り除くのがおススメです。ニラと同じように、お浸し・卵とじ・天ぷらなどの食べ方も◎食べ方を知ると、 グッ!と春を感じる食卓になりますね(^_ー)v
いつもであれば、これからのアウトドアの季節、どさんこは北海道名物のひとつジンギスカンと一緒に焼いて楽しむ姿が多くなってきます。早くその時期が来ればいいなぁ♪
「自分で採ってきて食べるのが美味しい!」と、山菜採りを楽しむ人も多いかもしれませんね。行者ニンニクは収穫できるまでに、5年以上の年月がかかります!行者ニンニクに限りませんが、自然の恵みのおすそ分けを食べる分だけ頂き、長く楽しみたいものです。
旬の味覚で体の中から免疫力アップして、元気に過ごしましょう☆
2020/4/24