不思議な健康野菜☆
え?サツマイモじゃないの!?
~ヤーコン~
名前:ヤーコン(Yacon)
分類:キク科スマランサス属
生まれ:南米アンデス高地地方
北海道では、雪不足で11月末のOPENが延期されるゲレンデがあったものの、今では続々OPENし始め、スキーヤーたちが冬のスポーツを楽しんでいるようです。何をするにも健康あってこそ!ですよね0(^0^)0
さて・・・この花は、なんの野菜の花でしょうか?
小さなヒマワリのような可愛らしい花の持ち主は、ヤーコンでした。ノッポな草木は、私の身長をも越してしまうほどの高さ2m前後にもなり、その塊根を収穫します。葉っぱはお茶にしても良いです♪
あれ?サツマイモじゃないの?と、見た目はまるでサツマイモのように見えますが、まったく別のもので中身は白っぽい色をしています。皮をむいて生でも食べることができ、シャキシャキ食感で、淡い味の中にナシのようなほんのりとした甘味が感じられます。その見た目と食味の違いに、初めて食べるととても不思議な感じがするかもしれませんね(*^^*)
驚くのは見た目だけではありません!その栄養価にもたくさんの注目すべき点があります。
ヤーコンにはフラクトオリゴ糖が、とっても多く含まれており、その量は野菜の中でもダントツ!含まれている糖質のほとんどがフラクトオリゴ糖です。コレステロールや血糖値、血圧などを正常に保つ働きもあるので、高血糖値や高血圧症の改善にも効果が期待されている他、ビフィズス菌を増加させて整腸作用を増進させるので、おなかの調子を良くしてくれます。便秘解消にも効果が期待されます(^0^)v
さらに、ナント!赤ワインに匹敵するほど多くのポリフェノールが含まれています。その多くは、生のコーヒー豆にも多く含まれているクロロゲン酸で、肝臓での脂肪燃焼を促進する働きがあります。ガンや老化などの原因となる活性酸素をやっつけてくれる抗酸化物質として、効果が期待されている成分です。これが、ヤーコンを切って、しばらく空気に触れると変色を起こす正体。切ったらすぐに水にさらすと変色しにくくなります。
気になるカロリーは、サツマイモの約半分!食物繊維(水溶性)もたっぷりのヤーコンは、まさに素敵な健康野菜といえます。
あまりなじみの無いヤーコンですが、クセが無いので、キンピラやグラタン、サラダやピクルスなどのお惣菜はもちろん、タルトタタンやコンポートなどのデザートにしても美味しく食べられます。これからグッと甘味が増すヤーコンを、普段使いの料理で、ぜひ!不思議な健康野菜を食卓に登場させてみませんか♪
カレンダーの枚数も残すところ1枚となり、気ぜわしい時季となりましたが、体の中から健康を目指して元気に2020年を乗り切りたいものですね☆
野菜ソムリエプロ 木田靖代
2020/12/4