雪の中からキャベツが出てきた♪
雪の中からのぞかせる“あたま”
~キャベツ~
★名前:キャベツ(Cabbage)
★分類:アブラナ科アブラナ属
★生まれ:ヨーロッパ地中海沿岸諸国など
暦の上では大寒を迎え、今まさに厳しい寒さまっただ中の北海道です。二重サッシの外側の窓に張り付いた、氷の芸術を見る朝を迎えることも少なくありません(;^^)
連日の雪かき作業に、“もう雪はいらな~い!”の声もありますが、いま!雪の中には、美味しい野菜たちが眠っています♪
「雪の下・・・野菜」と呼ばれる野菜のひとつ!キャベツです(^0^)/
キャベツは、それぞれの季節や土壌に合う多品種が栽培されており、大きく分けると、巻きのしっかりした“寒玉キャベツ”、ふんわりやわらかい“春キャベツ”、高冷地で栽培されるやわらかい葉の“夏秋キャベツ(別名:高原キャベツ)”の3つになります。
いま雪の中にいるのは寒玉キャベツ。キャベツの居心地の良い温度(貯蔵最適温度)は0℃、同じく湿度(貯蔵最適湿度)は98~100なので、雪の中はまさにキャベツにとって最適な環境と言えますね。
寒玉キャベツは、ちょっと色白で平べったく肉厚なのが特徴。しっかりした巻きをしており、加熱するとグッと甘みがアップするので、煮込み料理が得意です。ポトフやお鍋、ロールキャベツなどにおススメ☆また、シュウマイの皮の代わりに千切りキャベツを使うと、肉厚シャキシャキ食感も楽しめます。この時季に葉物野菜をたっぷり食べられるのは、とっても嬉しいですね♪ぜひお試しあれ~(^0^)/
美味しいだけではなく、ほかにも魅力がいっぱい!「キャベジン」・・・聞いたことがあるような?そう!どこかの胃腸薬の名前ですね。キャベツの自慢の成分がビタミンU。胸やけや胃潰瘍の予防・改善に期待されるのが、「抗潰瘍(こうかいよう)性ビタミン=ビタミンU」なのです。さらに、タバコによる発がん物質の抑制作用もあるとされた研究結果も報告されている「イソチオシアネート」という機能性成分なども多く含んでいます。豊富なビタミンCは、特に芯の周りに多く含まれているので、 芯も捨てずに無駄なく使いましょう。
じつは、キャベツはラテン語のあたま(caput)から由来しています。英語の「cabbage(キャベージ)」→「キャベツ」となりました。お菓子の“シュークリーム”のシューもキャベツを意味しています。クリーム入りのキャベツですね(*^^*)
少しずつ使う時は、包丁でカットせずに、葉っぱを剥がしながら使うと栄養の損失が少ないです。芯をくりぬき、濡らしたキッチンペーパーなどを入れて、外葉をかぶせておくと乾燥を防ぐことが出来ます。新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存するのがおススメです。
この時季、深い雪の中から掘って取りだす手作業は、とても大変!美味しく食べて欲しいと、生産者さんの想いがこもっている野菜たちを、無駄なく美味しく食べたいものですね☆
野菜ソムリ エプロ 木田靖代
2021/1/22